ふたみブログ
2020.11.5くじらの尾びれに救われて
福岡・糸島。すっかり秋めいてきました。
お昼過ぎくらいまでは海の向こうの水平線や山の稜線もくっきりとした青空も冴えわたる天候でしたが、夕方が近づくにつれ一気に雲が覆うような天気となりました。
秋の言い回しである「女(男)心と秋の空」を実感する一日です。
写真は今日の15時頃の霊園内。自由に設計することのできるお墓、「自由墓」区画より。
ここ最近、アメリカの大統領選のニュースをはじめ、テレビでは世界のトピックが目につきます。
オランダでは構内の車両どめを突き破った列車が、高架脇に隣接した公園にあるクジラの尾びれの形をした彫刻の上に乗りあげてひっかかり、あわや落下の大惨事を免れた…、という列車事故のニュースも。
そしてその大惨事を救ったクジラの彫刻は“くじらの尾びれに救われて”という名前のオブジェだったという、うそのようなホントのニュースもありました。
今日の写真は、“くじら”ではなく、自由墓区画にご建立いただいた中のお墓で、お墓の間口・足元に“イルカ”のレリーフを施した写真です。当霊園は海を見渡す全国でも稀なロケーションを有する霊園ですので、ご先祖様や故人様が海にゆかりがあったり、海がお好きで…という理由で選ばれることも多い霊園です。
自由墓はお墓自体のその造形を石材店スタッフと打ち合わせをしながら設計していくお墓ですが、
既に形が決まっている“規格墓”の場合であっても、写真のようにお墓のパーツにオリジナリティのエッセンスを加えることも可能です。
ご先祖・故人様が好きだったもの、ゆかりのあるものなど、近年ではお墓の棹石(さおいし)にも“○○家”や“○○家之墓”という表現にこだわらない文字や文章を彫刻して建立される方も多く見られます。
ところで、今日の写真のクジラ、ではなくイルカ。
イルカはギリシャ神話や太古の日本でも、愛や平和をあらわす象徴とされてきました。
広い海を自由に泳ぎまわる賢い動物のイルカは、幸福へ導くシンボル。
きっと、このお墓のご建立者様も、イルカに何かしらの想いを込めて選ばれたのだと思います。
ぜひ、今から終活の一環などで霊園見学などを予定され、お墓をご検討される方は、色々なお寺や霊園を巡る際、建立されているお墓をただ眺めるだけではなく、そのお墓の形・フォルムや彫刻の意味などにも思いを馳せながら一基一基、丹念に見学されてみてはいかがでしょうか…?こういう見学の仕方も「終活」の一環だと思います。