福岡のお墓・永代供養なら糸島の二見ヶ浦公園聖地 福岡 霊園 お墓 永代供養なら二見ヶ浦公園聖地

  • 文字の大きさ
  • 標準
  • 拡大

092-327-2408

福岡糸島周辺情報

TOP

>

福岡糸島周辺情報

>

ふたみブログ

>

春眠暁を覚えず。ストイックすぎたお弟子さん「阿那律(あなりつ)」。

ふたみブログ

2023.4.28春眠暁を覚えず。ストイックすぎたお弟子さん「阿那律(あなりつ)」。

春というにはもうだいぶ日も過ぎた4月末となりました。糸島・福岡、今週は少し肌寒い日もありましたが、暖かい日にはポカポカ、ウトウト…、暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい気候のせいもあり、眠たい時間が多いですね。

 

「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、その意味は“春の夜は眠り心地が良いので、朝が来たことに気付かず、ついつい寝過ごしてしまう…”、という意味ですよね。中国の詩人・孟浩然(もうこうねん)の『春暁(しゅんぎょう)』という漢詩の冒頭にある言葉です。この時期、寒くもないのになかなか布団から抜け出せない方、いらっしゃいませんか?

そんな方はぜひ今日の写真、お釈迦様の十大弟子の一人である『阿那律(あなりつ)』、この仏像の名前を覚えてください。

 

写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、3番目の「阿那律」。法要室に入られたら、向かって左から3番目にいらっしゃるお釈迦様(釈迦牟尼仏)のお弟子さん。

 

「阿那律」。

正式には『阿那律陀(あなりつだ)』とも言います。パーリ語では『アヌルッダ』。「お釈迦様の前では決して眠らない」という“不眠不休の行(ぎょう)”を行ったストイックなお弟子さん。しかし、結論を先に言うと、そのストイックな行のために失明をしてしまいます。

 

でもなんで不眠不休の行を行ったかというと…

 

現代でこそ、お釈迦様にいた1250人程の直弟子の中ではトップテンに入るような人だったと称されてはいますが、実は弟子になった当初、祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)でのお釈迦様の説法中に、ついつい居眠りをしてしまい、それがお釈迦様の目に留まってしまう、という事件(!)を起こしてしまいます。もちろんお釈迦様には怒られます。「出家までしてきたのに説法中に寝るとは何事だ…!」と。

そのことがあって以来、阿那律はお釈迦様の前では決して寝ないぞと誓いを立てたことによる“不眠不休の行”。その誓いの想いは相当なもので、その姿をお釈迦様も心配し、「眠っても良いぞ」と諭すほど。それでも誓いを全うしようとする阿那律はあまりにもストイックの度が過ぎて、ついには失明をしてしまいます。

肉眼の光を失ってしまった阿那律ではありますが、その代わりに「天眼(てんげん=一切の物事を見通す洞察力)」を得るに至ります。そのため、“天眼第一”と称せられるようになりました。

 

だからでしょうか、法要室の祭壇にいらっしゃる阿那律はカメラ目線をしているかのように…!

 

春眠暁を覚えず。

くれぐれも皆さまは晩春のこの時期、眠いからといって寝坊・遅刻はされませんように。そして仮に寝坊をしてしまい、その戒めのために自分自身にペナルティを課そうと誓いを立てる時はくれぐれも度を過ぎる行を行いませんように。

何よりもただただ「寝坊をしなければ良いだけ」、です。

 

十大弟子立像のいらっしゃる法要室・祭壇全容はこちらから

十大弟子像紹介リレー①「迦旋延(かせんねん)」はこちら

十大弟子像紹介リレー②「須菩提(しゅぼだい)」はこちら

©FUTAMIGAURA Foundation.All Rights Reserved.