ふたみブログ
2023.5.31糸島も梅雨入り。大きくても小さくても傘は不要な「大迦葉(だいかしょう)」。
糸島・福岡、一昨日29日(月)に梅雨入り。今週は連日曇りや雨で湿度も高く、梅雨まっしぐらな一週間です。でも今日は朝は雨が降りましたが午後になると快晴。この時期、一日の内のコロコロとした天候の移り変わりとは上手く付き合っていかないといけませんね。
写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、4番目の「大迦葉(だいかしょう)」。法要室に入られたら、向かって左から4番目にいらっしゃるお釈迦様(釈迦牟尼仏)のお弟子さん。右手に持っているのは傘、ではございません。
「大迦葉」。
日本では“だいかしょう”、サンスクリット語では“マハーカッサパ”。お釈迦様が亡くなられた後の初めての仏典結集(第一結集)で中心的役割・座長に名乗りをあげた、数多のお弟子さんの中でもリーダー的存在。
『頭陀第一(ずだだいいち)』と称せられるように、“頭陀行”に励みました。
頭陀行とは、煩悩の塵や垢をふるい落とし、衣食住についての欲望を一切払い捨て、清らかに仏道修行に励む行のこと。ちなみに現代でもダブダブな袋のことを“ズダ袋みたいに…”と形容されることがありますが、この“ズダ”は“頭陀”からきています。
頭陀行には十二の経があり、その内のひとつに『食べ物は選り好みをせず常に托鉢で得る』という経があります。僧侶が托鉢をする姿のイメージ、皆さま沸きますでしょうか…?この托鉢をする際に首から下げる布袋を『頭陀袋』と言います。ご存知でしたか?
大迦葉には色々なエピソードがあるのですが…、仏像の話になると熱が入ってついつい長くなってしまうので、今日はこの程度に。
ちなみに大迦葉、“悟り”の境地に至るのは、お釈迦様のお弟子になられてから僅か8日目という比類のない早さ。お釈迦様入滅後の最初の結集の座長に名乗りをあげることといい、このスピード感、あやかりたいですね。
糸島・福岡、一昨日梅雨入りしたばかりですが、スピーディーな大迦葉のように早い梅雨明けとなることを、ここ、海と空が近いから想いが届きやすい糸島二見ヶ浦の霊園から祈念しております。(ちなみに昨年の九州北部は6月11日に梅雨入り、6月28日に梅雨明けという、統計が開始された1951年以降で最も短い17日間という梅雨でしたね…!)