ふたみブログ
2023.9.3060ヵ国、フーテンの富楼那(ふるな)。
今日の写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、8番目の「富楼那(ふるな)」。
法要室に入られたら、中央の釈迦牟尼仏(お釈迦様)の右隣3番目にいらっしゃるお弟子さん。ここにいらっしゃる十大弟子の中でも、特に親近感を感じさせるにこやかな笑顔を浮かべていらっしゃいます。
「富楼那」。
サンスクリット語では「プンナ」といいます。漢字三字で“富楼那”とおさまっていますが、正式なフルネームは「富楼那弥多羅尼子(ふるなみたらにし)」。『弥多羅族のお母さんから生まれた子、富楼那』という意味です。
お釈迦様の教えを体得することが第一であったので『説法第一』と称せられました。
知っている方や使っている方もいらっしゃるかも知れませんが、“富楼那の弁を振るう”という、口上のようにすらすらとよどみなく巧みに喋ることのたとえにもされているのがこの富楼那。頭も良く、なんと60ヵ国語を話すことができたそう。
しかも、人柄も良く人情味のある大衆向きの説法を得意とした庶民派タイプのだったと言われています。そんな富楼那の説法を聴いた人は老若男女を問わずみんな優しい気持ちになれたとも。
なんだか、かつて昭和の時代から日本中を笑いと涙で包んできた、老いにも若きにも愛されて国民的人気を博した48作品の映画シリーズに出てくる、旅するあの主人公を想像してしまいます。
人情味あふれる説法を、60ヵ国語を操って説いて回っていたかと思うと…
富楼那もつらいよ。
霊園にいらっしゃった帰りに、もし、しんみりと寂しく元気が出ない気分になられた時には、ぜひ管理事務所内の十大弟子像がある法要室内にお立ち寄りください。そして、十人の中でも特に人情味あふれる笑顔をしている富楼那を見つけて、優しい気持ちになられてください。
きっと「どうした、みんな元気を出せ。もうすぐ青い鳥が見つかるぞ」と、あなたの心にしか届かない言葉をかけてくださいますよ。
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