ふたみブログ
2023.10.31プレッシャーを撥ね退けて立派に。名前は回文『羅睺羅(らごら)』
今日10月31日はハロウィン。福岡のいたるところでカボチャをくり抜いた“ジャック・オー・ランタン”を飾っていたり、街中でもお子様がかわいく仮装した姿が目立っていたようです。今日でいよいよ10月も最後。明日からは11月です。今年もあっという間に終盤に差し掛かってきました。
今日の写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、9番目の「羅睺羅(らごら)」。こちらの10人リレーも終盤に差し掛かってきました。法要室に入られたら、中央の釈迦牟尼仏(お釈迦様)の右隣4番目にいらっしゃるお弟子さん。
「羅睺羅」。
サンスクリット語では「ラーフラ」。お弟子さんとは言いましたが、実はこの羅睺羅、祭壇の中央にいらっしゃるお釈迦様(釈迦牟尼)の実の子になります。それだけにお釈迦様の教えや戒めを厳しく、綿密に、怠ることなく精進し、解脱したことから『密行第一』と称せられました。“密行”というのは、人が見ていないところでも戒律をまもり続ける、ということです。お父さんの背中を見て、しっかりと育たれたのですね。
そして羅睺羅は史上初の“沙弥(しゃみ)”となったお弟子さんでもあります。“沙弥”とは少年僧のことです。父が偉大だとプレッシャーもさぞ大きかったことでしょう。でもそのプレッシャーも撥ね退けての沙弥。立派です。
霊園の法要室にいらっしゃる羅睺羅、他の9人のお弟子さんたちと見比べてみてください。肉付きの良い、まだあどけなさが残る姿をしていらっしゃいます。
もし今日のような現代のハロウィンの日に、羅睺羅がいらっしゃったらどんな仮装をしたのでしょうか。
でも、人の目が無いところでも戒律をまもってきた密行第一のお弟子さんです。仮装でなく袈裟で、きっといつもと変わりなくいらっしゃったことでしょう。悲しいかな、その姿が逆に、現代を生きる私たちの目には仮装と映ってしまうのでしょうね。
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