ふたみブログ
2019.12.18仏界と現世を区切る霊園の「結界」、石燈籠。
福岡・糸島、昨日今日と日中は17℃前後と言う気温で、
暖冬の暖かさを感じられる日が続いています。
写真は今日のお昼。
霊園の入口から入られて、右手に霊園管理棟を見た時の左手にある「石灯篭」。
写真手前と、園内道路を挟んで向かい側にあります。
神社・仏閣に行かれた際にもよく見る光景です。
この石燈籠、仏界と現世を区切る「結界(けっかい)」として存在します。
霊園敷地内も正確に言うと、この対になった石灯篭が本当の意味での
霊園となります。この対の灯篭を過ぎるとご先祖様がいらっしゃる神聖な区域。
当霊園のこの石燈籠は、平成12年に寄贈されたものです。
「灯篭」とは読んで字のごとく、灯の篭(カゴ)。
囲いをして火が消えないようしたもののことを言います。
そしてその籠の部分を「火袋」とも言います。
当霊園のこの灯篭の火袋もそうですが、多くの神社などの火袋には、
良く見ると、鹿のレリーフが彫刻されています。
これは、神様が鹿を引き連れて来られたという言い伝えから転じて、
鹿は神聖な動物とされていることによります。
もうすぐお正月。
初詣で神社などに行かれる方も多いと思いますが、
この「結界」を通り過ぎる時は、神聖な敷地に入るという
ピリッとした気持ちで足を踏み入れると、
今までとは景色が違う初詣となるのではないでしょうか…?