ふたみブログ
2021.1.15お墓の「結界」。
【結界(けっかい)】
仏教用語。規則に合った適切な行動を守るために、ある一定の地域を限ること。
福岡・糸島の昨日と今日は、1月らしからぬとても暖かい日が続いています。
それもそのはず、お昼間の気温はなんと15度以上。
先日の雪の日には、まさか数日後にこんな暖かい日が来るとは想像がつきませんでした。
今日の写真は霊園内の午後4時半頃の写真。
今日のこの時間、暖かいこともあり、とても夕陽が美しい時間帯となりました。
そして12月21日の冬至を境に昼の時間が長くなってきました。
ついこの間までは夕方5時には薄暗くなっていたのに、時が経つのは早いものです。
写真はお墓の外柵の正面部分、お墓の玄関。両横には親柱(おやばしら)と呼ばれる石柱。
家紋の彫刻を入れたりもするパーツとなります。お隣のお墓との境界線という意味合いも。
この石柱、“結界”の意味も持つ重要なお墓のパーツとなります。
結界。前述のように特定のエリアを区切る境界線。ここは言わば“お墓の結界”。
神社や仏閣には入口で狛犬(こまいぬ)や石燈籠(いしどうろう)を一対で見かけることがあると思います。その先は神聖なエリアであり、現世とを区切る結界を意味しています。
ここから一歩足を踏み入れる時にはピリッとしないといけないラインです。
近年のお墓のデザインは様々あるので全てのお墓にこの親柱があるわけではありませんが、個々のお墓でも同じように、ご先祖様や故人様がいる世界と俗世を区切る境界線の役割があります。…と言うとおどろおどろしいですが、逆に言えばこの結界から先、一歩足を踏み入れたエリアでは、いつも優しく見守ってくれているご先祖様や故人様と語らうことができる、楽しい時間が過ごせる空間なのです。
暖かい気温の今日のこの時間帯。
茜色のやわらかい陽だまりに包まれた結界が霊園内にはたくさんありました。