ふたみブログ
2021.5.21何気ない場所に咲く、慎ましいピンクの姿。
夕方にかけて、まるで魔法が解けていくように青空が広がっていった福岡・糸島。
写真は今日の17時過ぎ。閉門後の霊園入口に咲く花「さつき」です。
このさつき、もちろん咲く時期が5月(旧暦名で皐月)であることが名前の由来となっていますが、“節約・節制・貞淑”などといった、耐え忍ぶ、なんとも日本人ぽい花言葉があります。さつきは岩肌などの厳しい環境を好んで生息する植物。自然の厳しさに耐えながら可憐に咲くことで、控えめで慎ましい印象から繋がった花言葉なのでしょう。さつきは日本原産の花。まさしく日本人を象徴しているかのような花です。
夕方のこの時間でも、西に傾いてきた太陽の光を受けて、霊園の入口を可憐にしっかり見守ってくれています。入口だけでなく霊園内にはあらゆるところでさつきを見ることができます。この慎ましさから、ついつい、桜・つつじ・藤と続いた“生花リレー”の次の走者はアジサイとばかり頭にありましたが、まだまだ色づいていないアジサイよりも先にこの“さつき”、れっきとした生花ランナーです。ぜひ、お墓参り・霊園見学にいらっしゃった際には、この慎ましい可憐なランナーに目を向けてあげてください。