ふたみブログ
2022.1.21続・ステンドグラス×墓石。
続・自由墓のお話です。わたしたちの霊園で言う「自由墓(メディアでは“オーダーメイド墓石”とも呼ばれることも)」区画でご建立いただいている個々のお墓の中で、ステンドグラスを用いた美しいお墓の背面を撮影させていただきました。色とりどりのステンドグラスの色ではありますが、特に黄色は光が当たるとより美しさを際立たせる印象を与えてくれます。
異なる材質を掛けあわせる、という意味合いでの“ハイブリッド墓石”。お墓そのものの材質・御影石とステンドグラスやキャストガラスを掛けあわせて創り上げる手法のお墓は、近年どの霊園でも見受けられます。
キャストガラスとは、鋳型の中に熔けたガラスを流し込んで成形をする技法となります。ステンドグラスは、よく教会などで見かけられると思います。色のついたガラスは光を通して様々な表情を見せてくれるのが魅力。そのもの自体が見せてくれる色彩の美しさももちろんですが、太陽の光がグラス・ガラスを通って色とりどりの“光の影”を地面に映し出す美しさも魅力です。
そもそもキリスト教の教会で良く見かけるステンドグラスは、聖書の教えを人々に伝道するためと言われています。昔々、教会に集まられるたくさんの教徒のほとんどが文字を学ぶ場がなく、聖書を読むことができなかったので、聖書の中の話をわかりやすく伝えるために物語を絵柄で表現し、キリスト教の教えを子々孫々に伝えていったと言われています。その一端を担ってきたのがステンドグラス。
フランス・オルレアンにあるゴシック様式の大聖堂「サント・クロワ大聖堂」には、皆さまも一度は名前を聞いたことのある聖女、ジャンヌ・ダルクが歩んできた生涯が10枚のステンドグラスで表現され、紙芝居のように語られています。
当霊園は国籍・宗教や宗旨宗派を問わずにどなたでもお墓をご建立いただける公益財団法人の霊園。ですので、敷地内にはキリスト教徒さま・クリスチャンの方のお墓も珍しくありません。墓石自体に十字架をレリーフしたり、十字架を象った石を掲げたり。キリスト教徒さま・クリスチャンの方で自由墓をご検討される際は、教会のシンボルでもある印象的なステンドグラスを模して組み合わせる自由墓、意味も持たせながら美しくもあるお墓だと思います。
※たまたま撮影した今日のステンドグラスを用いたお墓の写真は、くれぐれもキリスト教徒さま・クリスチャンの方のお墓とは限りません。