ふたみブログ
2022.9.30お墓の老朽化を防ぐ、お墓のパーツ。
今日で9月も最後。明日から10月です。あっという間に今年もあと3ヶ月。ここ、福岡・糸島の二見ヶ浦、日の入り時刻が随分と早くなってきました。ここ最近では18時過ぎくらい。日の入りは6時過ぎくらいなので、秋分の日は過ぎましたが、ようやっと昼と夜の長さがちょうど同じくらいに。そして今からは日に日に夜の時間が長くなってきます。
今日の写真、霊園の家族墓「扇区」のお墓のパーツにスポットをあててみました。家族墓「扇区」は当霊園でも引き合いの多い家族墓の第3弾。霊園の入口の手前にある特殊な立地区画で、いつでも気軽に区画に入ってお参りできる区画です。区画中央には釈迦牟尼仏座像が鎮座し、区画の安泰を見守っています。
お墓は様々な形に加工された複数の石で構成されますが、写真の手前側の「花立て」もその一部。立方体の上部、円形にくり抜かれているところにステンレス製の花筒が入ります。簡単に抜き差しできる仕様になっています。抜き差しが簡単にできる仕様の理由としては、お墓がいくらツルツルの御影石で造られているとは言っても、直接水を注ぐと石に水が染み込んでいきます。水が染み込むと頑丈な石ももろくなり、お墓の老朽化が進みます。注水する花筒を着脱できる差し込み式のステンレス製にすることで、石に水が染み込むことを防ぎ、お墓参りにいらっしゃった際もお手入れがしやすく、この花筒だけを手に取って水場施設で洗い、新しい水を注ぐことができます。当霊園では開園当初ぐらいからご建立いただいているお墓以外、現在ご紹介しているお墓の花立て・花筒は全てステンレス製のものとなります。
お墓に花を活けるなら、花瓶を置けばいいのでは…?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、想像してみて下さい。お墓に花瓶をそのまま置くだけでは雨・風などで簡単に倒れて落下し、破片が墓地内に散らばってしまいます。このようなことが無いようにお墓自体に固定されている“花瓶”が、お墓のパーツの一部である「花立て・花筒」になります。
とは言っても、当霊園内のご建立者様の中にはお墓にこのような花瓶や陶器製のお湯のみをお供えされている方も少なくありません。お盆やお彼岸など、お墓参りにいらっしゃった時点では天気も良く無風で、水も入って重さもある花瓶がまさか落下する思いには至らないと思います。ですが、しばらくお墓参りに行かない期間があって、次にいらっしゃった時に落下・破損しているのを目の当たりにした経験はございませんか…?
今日の写真、家族墓「扇区」の花立て。がっしりとしつつ、彫刻細工も緻密に仕上げております。ちなみに下方に何気に彫刻している文様は「七宝(しっぽう)柄」。吉祥文様をあしらっています。
二見ヶ浦公園聖地では、お墓のパーツひとつひとつにも細部まで真心を込めて建立しております。今からお墓をご検討される方の多くの方はお墓についてわからないことだらけなのは当然のことです。些細なことでも構いません。お墓について気になること、知りたいことがございましたらお気軽にお問い合わせ、また、霊園見学にお越しください。