ふたみブログ
2023.7.31お盆。あなたも久しぶりに友達に。親友想いの舎利弗(しゃりほつ)。
今日で7月も最後。明日からは8月、お盆の月です。ご家族・ご親族に会われる機会がある方も多いのではないでしょうか…?そして身内だけでなく、久しぶりに帰省先でご友人に会われる方も。
今日の写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、6番目の「舎利弗(しゃりほつ)」。
法要室に入られたら、中央の釈迦牟尼仏(お釈迦様)のすぐ右隣にいるお弟子さん。お釈迦様の側近にいるだけあって先月ご紹介したお釈迦様の左隣にいる目連(もくれん)とあわせて二大弟子と言われる十大弟子の筆頭。
「舎利弗」。
サンスクリット語では“サーリプッタ”。神事を司どるバラモン家に生まれ、その顔立ちが『鷺(さぎ=サーリ-)』のようなかわいらしい目をした『子ども(プッタ)』という意味から、サーリプッタと名付けられました。
「阿弥陀経」の中でお釈迦様はこの舎利弗に37回も語りかけています。お釈迦様がそれだけ語りかけたのは、舎利弗が教えを良く理解したことによります。時にはお釈迦様に代わって説くこともあったそう。このようなことから『智慧第一(ちえだいいち)』と称せられるようになりました。
先月ご紹介した目連とは同期の修行者。しかも実はこの二人、幼馴染の親友でもありました。二人は十大弟子の中でも特に優秀なお弟子さんで、この二人がお釈迦様の後継者と目されていたにもかかわらず、実はどちらもお釈迦様より先に亡くなってしまいます。
親友・目連の最期は悲惨だったと言われています。目連を憎む異教徒に襲われて息を引き取ることとに…。その最後、一目散に目連のもとに駆け付けたのが親友の舎利弗だったそうです。その舎利弗自身も最後は晩年に重い病に罹り、母親に看取られながら病没したと言われています。
志半ばにしてお釈迦様よりも早くに亡くなってしまった二人のお弟子さん。もしもこの二人がお釈迦様の後継者となっていれば、現代も少し違う世の中になっていたかも知れませんね。
もうすぐお盆。忙しい毎日が続きますが、お盆休みに帰省先で一息つける方も多くいらっしゃると思います。もちろんご先祖様・故人様のお墓参りも大事ですが、この時期にしか会えない、目連のようなご友人もいらっしゃると思います。
お盆の時期が、色々な大切な“ご縁”、再確認できる実りある期間となりますように。
霊園の法要室にいらっしゃる舎利弗の目。やはり、情が深そうな、たおやかな、親友想いのかわいい目をしています。