ふたみブログ
2023.8.31お彼岸には久々に会うイケメンいとこ「阿難(あなん)」の話を。
8月も今日で最後。明日からは9月。お盆が終わったかと思うと矢継ぎ早にお彼岸の月です。
今年の秋彼岸は9月20日から26日までの7日間。9月23日の秋分の日を「お中日」とし、前後三日間が秋彼岸の期間となります。9月20日が「彼岸入り」、26日が「彼岸明け」。
ちなみに、お中日である秋分の日は『先祖を敬い、亡くなった人を偲ぶ日』とする“国民の祝日”として制定されています。(ちなみに…!春彼岸のお中日・春分の日は『生物をたたえ、自然をいつくしむ日』とする国民の祝日です)
日々忙しい毎日を送る皆さまも、お彼岸(特に秋彼岸ですから…!)にはご先祖様・故人様に想いを馳せる時間と心のゆとりがありますように。
仏事に関心が寄せられるお彼岸ですので、この機会にお墓参り目的などでご親族と会われることも多いかと思います。
今日の写真は霊園管理事務所内より。法要室の祭壇にいらっしゃる「十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)」の紹介リレー、7番目の「阿難(あなん)」。
管理事務所内にある法要室に入られたら、中央の釈迦牟尼仏(お釈迦様)から右、2番目にいるお弟子さん。
「阿難」。
阿難陀(あなんだ)と呼ばれることも。サンスクリット語・パーリ語の“アーナンダ”の音写になります。約25年もの長きにわたってお釈迦様の身の周りの世話をし、十大弟子の中でもお釈迦様の説法を聴聞する機会が特に多かったことから「多聞第一(たもんだいいち)」と称せられました。
実はこの阿難、お釈迦様の“いとこ”だったと言われています。そしてイケメン(!)だったそう。
そのために女性の誘惑も多く、なかなか高い悟りを開けなかったそうです。
イケメンは今も昔も全く、もう、本当に。
でもお釈迦様の入滅後(亡くなられた後)は、それまでに誰よりも近くでお釈迦様のお世話をすると同時に説法をたくさん聴いてきた分、お釈迦様に代わって説法を忠実に再現して説いて回ったそうです。
そういう目線で見ると、霊園の法要室にいらっしゃる阿難、他の九人のお弟子さんと同じような真面目な顔をしていても、ニヒルな、一番イケメンの仏像に見えてきました。説法を聴く人も、さぞたくさん寄って来そうな…!
ご家族・ご親族に会われる機会の多いお彼岸。久々に会われるイケメンいとこの話にはよく耳を傾けてみてください。いいお話、聴けるかも知れませんよ。
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