ふたみブログ
2024.1.19「こう見えて、わたし、お墓なのですよ」
「耳まで深々と被ったお気に入りの青いニット帽。ほら、向こうを見て下さい。私の左側にいらっしゃる方たちは坊主頭のままだったり、被っていても網代笠。どうです、私の青い頭。似合ってるでしょ?しかも、とってもあったかいんですよ。お参りに来てくれた家族が、寒いだろうからって被せてくれたんです。優しいでしょ。でもね、私たちはお坊さん。まだまだ修行の身。寒いのも修行のうちだから、ほんとは…、ね。でもせっかく心優しい大切な家族が被せてくれたニット帽だから嬉しくて。私が建っている場所は植樹に隠れて皆の背中になって見えない場所だし。見られていないからいいでしょ?こっそり…」
写真は今日の午後、霊園管理棟のすぐ目の前にあるお一人様用の永代供養墓「帰寂苑」区画より。
お地蔵さん(私たちスタッフは“お坊さん”と呼んでいます)の形をした一体一体、実はこれが個々のお墓となります。私たち二見ヶ浦公園聖地オリジナルのお墓です。各々の背中には小さなお骨壺を納入する扉がございます。石職人がひとつひとつ手彫りで心を込めて造るので、どれひとつとっても同じ表情のお地蔵さん(お坊さん)はいないんですよ。
このかわいらしいフォルムもあってか、お墓参りにいらっしゃった方々が思い思いにその季節ごとの“衣替え”をされている光景も良くお見受けします。この時期だとマフラーを巻いたり、夏だったら野球帽を被せたりと。今日の写真のこの一基だけではございません。
きっとお墓の“衣替え”をすることもお墓参りに来る目的とされているのだと思います。帰寂苑を立案した当初には想像していなかった、私たちスタッフにとっても微笑ましい光景。
お墓参りや霊園見学でいらっしゃった際には、帰寂苑区画に関係のない方でもぜひこの“思い思い(想い想い)のお地蔵さん(お坊さん)”が建ち並ぶ光景をご覧いただきたいと思います。
…と、ここまで一人墓「帰寂苑」のことを力説してきましたが、実はこの区画、好評につき完売しております。でもご安心を。二見ヶ浦公園聖地オリジナルで、帰寂苑とは違うコンセプトのお一人様用のお墓、ご用意しております。
おひとりでのお墓をご検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に霊園スタッフにお尋ねください。
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開園時間/8:00〜17:00
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