ふたみブログ
2024.11.6霊園を彩る燻銀の名俳優。
今日の写真は、霊園内にこの時期に咲く黄色い花をつける「ツワブキ」…、と言ってしまえば元気なビタミンカラーに目が行ってしまいますが、「ツワブキ・ツワの花」の隠れた魅力はその足元の緑、扇をぐうっと目一杯開いたような形の葉っぱである、と、件の当霊園植栽スタッフが申しております。
常緑の葉の表面にはツヤツヤの光沢があるのですが、この光沢は葉っぱの表面に分泌されるワックスによるもので、海辺で吹く潮風や寒い季節の乾燥に耐えるための役目を果たしています。また、そのワックスによって虫や病気などを寄せ付けないとても丈夫な園芸植物ともされています。
特に江戸時代にはちょっと風変わりな葉のフォルムをもった植物が珍重された時代だったので、このツワブキも鮮やかな花の黄色と相まって愛(め)でられてきたことが現代にも受け継がれているとのこと。
このブログをご覧になられている皆さまのご自宅のお庭やご近所でもこの時期、“何気に”見かけているのではないでしょうか…?
太陽があたらない日陰にであっても愚痴をこぼさず、片隅にちょこんと。春の菜の花や夏のヒマワリなどと同じ黄色の花なのですが、自己主張も少なく、しゃしゃり出ることもなく。寒い季節に黄色い花をつけてくれることで、なぜかしら暖かい太陽のように明るくまわりを照らしつつ、でも、時にはメインをはることもできる、言わば、“燻銀(いぶしぎん)”の名俳優。
玄海国定公園の一部でもある二見ヶ浦公園聖地敷地内。自生しているツワブキはそこかしこで、寒い時期でも懸命に霊園内を明るく彩ってくれています。ありがたいことです。
そして感謝は、その黄色い小さな花をはじめ、広大な霊園敷地内の植物を我が子のように見守ってくれている植栽スタッフにも。
二見ヶ浦公園聖地、寒い時期でも霊園見学、随時受付けております。
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公益財団法人 二見ヶ浦公園聖地
TEL.092-327-2408
開園時間/8:00〜17:00
事務所定休日/毎週月曜
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