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種を植えていくこと

知っ得コラム

2015.7.10種を植えていくこと

あるお坊さんのお話です。何事も種が無ければ実りはありません。逆に実りあるものは過去に種となるものが必ずあったといえます。

同じ種でも大きい実りだったり、小さい実りだったり、小さくてもきれいだったり、甘かったり、すっぱかったり、さまざまです。
種の種類、植え付ける土壌、栄養のバランス、水分、その他さまざまな因果関係で実りは変化します。仏教の目的は魂が仏になる事です。
仏になる可能性を仏性といいますが、仏性は一切衆生悉有仏性と言われまして、すべての人に備わっていると説かれています。しかしながら、仏性という土壌はあっても肝心の種がありませんからすべての人が仏になれるというわけではないのです。

ではその種は誰からどのようにしてもらうのか?といいますと、それは経文を正しくお唱えするとき自然に心に植えられてゆくと説かれます。たくさん唱えればたくさんの種を植えることになります。唱えれば唱えただけ種が植えられてゆくのです。それはテニスプレーヤーになりたいと思う人が毎日正しく練習することと同じで、正しく練習をすればするほどテニスプレーヤーになるという種が植えられ育ち実りになるのです。夢や希望、将来の自分の実りについてもすべて同じことがいえるのです。可能性はすべての人に備わっているのですからその種となることをしっかり植え育ててゆくことを怠らず務めてゆきたいですね。あなたの夢や希望が現実の実りとなることをお祈りいたします。合掌。

 

 

 

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