知っ得コラム
2019.3.6「我慢」の語源
忍耐的なとらえ方をする「我慢」ですが、実は仏教用語であることをご存知でしたか?
自分に自惚れ、驕り高ぶり、他を軽んじる…、そこから転じて、我を張り強情なことを仏教では「我慢」と呼びます。この我慢、七慢(しちまん)という7種があります。
①慢(まん)…自分より劣った者に対して自分が勝っていると驕る心。
②過慢(かまん)…自分と同じ段階の者に対して自分が勝っていると驕り、自分より優れた者に対して自分と同じだと言い張る慢心。
③慢過慢(まんかまん)…自分より優れた者に対して自分が勝っていると驕る心。
④我慢(がまん)…我意に執着して驕る心から離れられない慢心。
⑤増上慢(ぞうじょうまん)…悟っていないのに悟ったと言い張る慢心。
⑥卑慢(ひまん)…上をいく者に対して、自分は少ししか劣っていないと思い込む心。
⑦邪慢(じゃまん)…悪い行いをしても正しいことをしたと思い込み、徳がないのに徳を積んだと思う心。
…ご先祖様と向き合うこの時期、ぜひこの「我慢」について、自分を振り返ってみませんか ?