知っ得コラム
2019.8.6『七夕と仏教』について
七夕と言えば、織姫と彦星の話が有名ですが、実は七夕は仏教と深い関連があることをご存知でしょうか?
今でこそ「七夕」という漢字が一般的ですが、「たなばた」は「棚幡(たなばた)」とも書きます。
棚幡の「幡(はた)」は、仏教の祭祀に使われる仏具のこと。寺院などに長い布が垂れ下がっているのを見かけますが、これが「幡」です。
幡は、豊作を神霊に祈る日本古来の祭り(=お盆)の時に、精霊棚(しょうりょうたな)に安置するもので、旧暦の七夕の日の夕方から幡を安置するのが本来の風習。
つまり七夕は、お盆の行事の一環として執り行われていたとされています。
ちなみに笹の葉は祭りの時に神霊が依りつくもの「依代(よりしろ)」として使用されています。